Hachi Medida

008 働きがいの再生

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再生最善線

サーキュラーエコノミーの実現、その道のりは容易ではない。自然との共生において、自然界で分解できないプラスチックをどうするのかも課題の一つだ。一度つくった資源を「再生」すること、それは地球再生とも重なる。プラスチック資源の再生を中心に日本、そして世界でどのような「再生」が行われているのか。その最善策を探っていく。


包装用品の専門商社である株式会社シモジマ。大正9年の創業以来、紙袋、ラッピング用品、食品包材など、「包む」という精神文化を支えてきた老舗企業だ。菓子など、一度に食べ切れる量を小分けした個包装は、湿度の高い日本において品質保持に欠かせないだけでなく、衛生意識が高まるコロナ禍では人々の不安を取り除く役割も担っていた。環境負荷はありながら必要性が増す矛盾した状況だったのだ。そのため循環型社会を標榜する機運が高まる中、迷いも生じていたという。「自分たちは環境に負担となるゴミをつくっているのではないか」との思いから、社会的存在意義が感じづらい不安があったのだ。

この意識を変えるきっかけの一つとなったのが、複合プラスチックを再生可能な高品質ペレット「Repla®」として提供する株式会社esaとの協働だった。第一弾として、生活に欠かせないゴミ袋を「Repla®」で開発。さらに中面のみ「Repla®」、人や製品が触れる表層はピュアプラスチックを用いるサンドイッチ構造で、再生プラスチックの需要度が低かった食料品や化粧品などの包装材に展開(食品衛生法第18条3項に適合する物)。社会的インパクトの拡大に成功した。いまでは「環境課題を解決すること」を社会的意義とし、販路の開拓や新商品開発に拍車をかけている。

プラスチックが生活に欠かせない現代で循環型社会を実現することは容易ではない。しかし、個人の幸福度に寄与する「やりがい」とかけあわせれば弾みがつくのではないか。「働きがいの再生」を果たしたシモジマの挑戦者たちの笑顔を前に、そんなことを考えた。

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