Hachi Medida

010 最善の再生

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再生最善線

サーキュラーエコノミーの実現、その道のりは容易ではない。自然との共生において、自然界で分解できないプラスチックをどうするのかも課題の一つだ。一度つくった資源を「再生」すること、それは地球再生とも重なる。プラスチック資源の再生を中心に日本、そして世界でどのような「再生」が行われているのか。その最善策を探っていく。


再生最善線を考えるうえで、台湾から学ぶことは多い。気候変動による海面水位の上昇を将来的な危機とする意識を同じくする日本と台湾だが、温暖化の抑止に通じる再生プラスチックへのアプローチは大きく違う。日本は「燃やす」。廃プラスチックを焼却して熱エネルギーとして再利用する「サーマルリサイクル」が主流だ。リサイクル先進国は本質的な解決策とみなしていない。

 

 一方、台湾は廃プラスチックを「資源」ととらえ「循環」させる。そのプロセスで価値を高めることで恩恵を得る。国力増強の施策として、リサイクルを推進してきたのだ。背景には、他国から処分を請け負った廃プラスチックのコンディションが良かったこと、国土が小さく焼却施設をつくるハードルが高かったこと、などがある。しかし、それ以上に大きいのは、変化を厭わずネガティブな状況を好転させるマインド、ピンチをチャンスに変える国民性ではないだろうか。廃プラスチックを自転車のタイヤに再生する台湾発のスタートアップが欧州グリーンディール戦略と連帯する国々でインパクトを生むなど、循環型経済圏におけるプレゼンスを高めている現状にもつながっていると感じる。

 

 ひるがえって日本。環境課題にソリューションを提供するスタートアップが増え、大企業が連帯する動きにつながっているのは台湾と同じである。しかし、社会の需要度が追いついていない印象がある。だからこそ、台湾に学ぶべきだ。循環型社会に向かう変化を「やらなければならないこと」ではなく、「やりたいこと」に変えてゆく。ポジティブなムーブとして、成長力につなげる台湾の最善を日本で再生するのだ。それこそが、私たちが進むべき再生最善線ではないだろうか。

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