
ものすごく便利な部分もありつつ、どんなふうに使っていけると良いのか?
衣・食・住といった「暮らし」につながる観点で、個人的な活用シーンや得られた気づき、世の中の「暮らし」に関わるAI活用事例などを発信する連載コラム。
vol.8は、日々の料理が少し簡単になるAI活用についてお話します。
読了時間:約3分
こんにちは。杉さんです。
前回の掲載から、まだそんなに時間が経っていないのに、どんどん機能アップデートされており、私もキャッチアップするのがやっとなAI市場。スマートフォンが世の中に出てきた時よりも段違いで早い印象を受けますが、まだまだ「なんだか難しそう」「自分には関係ないかな」と思っている方も多いのではないでしょうか?でも実は、AIは私たちの「食」をはじめとする毎日の暮らしを、ちょっと賢く、心地よくアップデートしてくれる心強い味方なんです。
今回は、私が最近キッチンで発見した、AIを使った「料理のプチストレスを無くす裏ワザ」をお届けします。
みなさんは日々の料理で、ネットのレシピや商品パッケージの裏にある「○人分」という表記通りに作っていますか?
我が家では、家族の人数に合わせたり、「お弁当の小鉢用に少しだけ作りたい」「今夜はガッツリ食べたいから1.5倍にしたい」という場面がよくあります。
しかし、ここに小さなストレスが潜んでいました。
「4人分のレシピを、1.5人分にするには水は何ミリリットル?」
「単純に割り算・掛け算をすればいいや!」と思って水の量を半分にしたら、煮詰まってしょっぱくなってしまった……なんて失敗、誰もが一回は経験があるはずです。実は、料理の分量は単純な掛け算ではうまくいきません。なぜなら、「鍋の大きさ」や「水分が蒸発する時間(沸騰時間)」は、具材の量が半分になっても半分にはならないからです。

そんなとき、ふと思いついてAIを使えばもっと楽になるのでは?と、AIにレシピの調整をお願いすると、単なる算数の計算ではなく、「鍋の表面積から蒸発する水分の量」や「加熱時間」を加味した上で、最適な調味料と水の黄金比を一瞬で提案してくれました。
たとえば、私が実際にAIに投げかけて感動したのが、こんな問いかけです。
【実際の問いかけの例】
「パッケージに『4人分:水400ml、醤油大さじ2』と書かれている肉じゃがのレシピがあります。これを今日、1.5人分だけ作りたいです。単純に3/8の量にすると水分が足りなくなりそうですが、一般的な16cmの片手鍋で作る場合、水と調味料の黄金比を教えてください」
これに対してAIは、
「具材は3/8(約37%)になりますが、16cmの鍋での蒸発量を考慮して、お水は少し多めの180ml、醤油は大さじ1弱(12ml)に調整すると、ちょうど良い濃さになりますよ」
と、まるでプロのシェフのような視点で、一瞬で我が家サイズにカスタマイズされた答えを返してくれました。わざわざネットで「肉じゃが 1.5人分 レシピ」と検索し直す必要もありません。
でも、料理のたびに毎回「鍋の大きさが〜」とか「蒸発量を考慮して〜」なんて長い文章をスマホで打ち込むのは、正直めんどくさいですよね。
そこで知っておくと便利なのが、最近のAIに備わっている「自分専用のお気に入り設定」を保存しておく機能です(Geminiの「Gems」や、ChatGPTの「GPTs」という機能です)。
ここに、最初だけ以下のような「我が家の取扱説明書」を登録しておきます。
【マイAIに最初に覚えさせる設定(例)】
「あなたは我が家の専属シェフです。今後、私がレシピの分量を送信したら、我が家の環境に合わせて調整してください。
・我が家の基本人数:3人分
・よく使う鍋:16cmの片手鍋、24cmの深型フライパン割り算・掛け算だけでなく、鍋の大きさと沸騰時間による『水分の蒸発量』を加味して、プロの視点で調味料と水の黄金比を計算してください」
これを一度設定しておけば、次からは機能(アイコン)を開いて、「このレシピ、1.5人分にして」「パッケージの写真をパシャリと撮って、3人分に調整して」と一言つぶやくだけ。
AIが「はい、いつもの16cmの鍋ですね!」と、すべてを把握した上で即座にベストな分量を教えてくれます。まさに、我が家のキッチン事情を知り尽くした「お抱えシェフ」がスマホの中に常駐している感覚です。

この「AIお抱えシェフ」、実は私たちの暮らしを快適にするだけでなく、地球にもちょっと優しい「エコ」に繋がります。
具体的には、その時必要な分だけをピンポイントで作れるため、家庭内での食材の無駄がゼロになり「フードロス(食品ロス)の削減」になること。また、「エネルギーや調味料の節約」にもなり、余分な買い物も減っていきますよね。
また、当然、最適な分量を考えたりするストレスも時間も減るので、気持ちも楽になります。
AIを使うのに、難しいプログラミングの知識は一切いりません。スマホのアプリを開いて、まるで料理上手な友だちにLINEを送るように話しかけるだけです。
最初はとっつきにくい友達かもしれませんが、話せばすぐに仲良くなれる。そんな気持ちで便利な道具を上手に頼ってみましょう。自分の心にゆとり(快適さ)を作ることで、QOLを上げていく。それが結果的に地球に優しい行動(エコ)になっている。これからの時代にぴったりな「AIとの心地よい共生」、あなたも今夜のキッチンから始めてみませんか?
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杉さん

40代パパ。広告制作会社・広告代理店の海外駐在を経て、事業会社でToB向けに事業開発・マーケティング支援や、社内でAIを活用した生産性改善のほか新規サービス開発をリード。個人でもWEBマーケや事業コンサル・イベント企画運営などの事業を展開。Web3.0周りの勉強中。
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