
日々進化するAI。
ものすごく便利な部分もありつつ、どんなふうに使っていけると良いのか?
衣・食・住といった「暮らし」につながる観点で、個人的な活用シーンや得られた気づき、世の中の「暮らし」に関わるAI活用事例などを発信する連載コラム。vol.5は、暮らしの延長線として「車移動でのAI活用」に関しての紹介です。
こんにちは。杉さんです。
今回は私の実体験をきっかけに、主に海外で普及しているアプリの話をします。
我が家には車がないのですが、月に1,2回ほど遠出することもあり、そんな時はレンタカーを借りて家族で出かけます。その際に、「道を間違えたくない」という気持ちから、大体2つのナビを起動します。先日もGoogleMapと車載カーナビをダブル起動させたのですが、これが大失敗でした。
途中でそれぞれ違う道を示し、その対応をしていたら「超!細い裏道」に。家族の視線も痛く、「もっと走りやすい道を、普通に教えてほしいだけなのに……」と心底思いました。
この苦い経験を機に調べた、AIがもたらす「移動の未来」についてお話しします。
このところ本当にAIの進化が早く、キャッチアップも一苦労。今回ご紹介する「Waze(ウェイズ)」というナビアプリもかなり昔からあるアプリで、Google傘下です。私も、調べる前まで知らずでしたし、日本ではあまり馴染みがないかもしれません。
また、現在日本に合わせて進化の最中みたいですが、今回はそのAI機能について紹介します。Google傘下なのでGeminiが使わているとのことで「会話型レポート機能」を備えています。「前方に工事があるよ」と話しかければ、AIが状況を理解し、「何車線塞がっていますか?」と聞き返してくる。画面を注視してボタンを探す必要はありません。声だけで稼働できるので、私のような不慣れなドライバーをパニックから救ってくれるのです。笑

引用元:GooglePlayアプリダウンロード画面
今のAIはブラウザやアプリなどで見かけることが多いですが、使えば使うほどパーソナライズされていきます。「移動」についても同様で、単に「早い道」を計算しているだけではない、というのが良さだと思います。具体的なシーンを例に挙げると、ナビが示す「最短ルート」は、必ずしもその人にとっての正解ではなく「1分早いけれど、右折が難しい大通り」よりも、「少し遠回りでも、緑が多くて走りやすい道」を選びたい時があったり、小さなお子さんが同乗されている場合は、なるべくスピードを出さずにいられる安全なルートを選びたかったりしますよね。
最新のAIは、ドライバーの走行履歴から、こうした「言語化されないこだわり」を自動で学習していきます。
大通りを避ける傾向があるか?(「あの交差点、怖いんだよね」という心理を察する)
多少遠回りでも、信号の少ない道を選ぶか?(「止まらずにスイスイ走りたい」というリズムを理解する)
住宅街の細い道より、広く見通しの良い道を好むか?(「安全に、ゆとりを持って走りたい」という願いに応える)

AIが凄いのは、これらを「設定」しなくても、私たちの選択から勝手に汲み取ってくれる点です。私があの時、ナビの指示を無視してでも広い道に戻ろうとした、その「意志」をAIは学習材料にします。
「この人は、効率よりも安心を優先するんだな」と理解したAIは、次から私にとっての「心の最適解」を提案してくれるようになるのです。これは単なる技術の進化ではなく、私たちの「心地よさ」を守るための、優しさのようなものだと感じました。(余談ですが、ハルシネーションも、できるだけ人に喜んでもらいたいという挙動から起きるとか笑)
【ここが「エコで快適」のポイント】
運転中のストレス(無理な加速やブレーキ、道迷いによる無駄な走行)が減ると、実は車の燃費も良くなり、結果として環境にも良い走りとなり心も車もエコな運転が自然と叶うのです。
さらにAIは、個人の快適さだけでなく「社会の安全性」にも目を向けています。
登下校の時間に合わせて「この先はスクールゾーンだから気をつけてね」と優しく声をかけてくれたり、前方に緊急車両がいることを事前に知らせてくれたり。
自分一人では気づけなかった街の状況を、何万ものユーザーデータからAIが解析して届けてくれる。これは単なる効率化のツールを超えて、「AIを通じて、みんなで街を安全に保つ」という、新しい共生の形なのだと感じました。

あのレンタカーでの冷や汗体験を振り返ると、私が欲しかったのは「最短ルート」ではなく「安心して走れる道」でした。
現状だとまだAI機能が追い付いていない部分もありますが、凄まじいスピードで進化しているため、すぐに常に自分だけの心地よい移動手段をエスコートしてくれる「助手席のプロ・散策パートナー」となってくれると思います。そうして不慣れな運転も、家族との大切な時間も、もっとサステナブルで自由なものになるはずです。
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杉さん

40代パパ。広告制作会社・広告代理店の海外駐在を経て、事業会社でToB向けに事業開発・マーケティング支援や、社内でAIを活用した生産性改善のほか新規サービス開発をリード。個人でもWEBマーケや事業コンサル・イベント企画運営などの事業を展開。Web3.0周りの勉強中。
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