
野生動物の生きる世界と人の営む世界との境目となる里山。人が手を入れ続けていくことで調和が保たれ、その自然の恵みが里の暮らしを支えてきました。自然と人が織りなす四季折々の姿。里山からのお便りを写真とともにお楽しみください。
300年前から米づくりを続けてきた小滝集落の維持に欠かせない一大行事「普譜(ふしん)」。男衆(おとこしょ)を中心に年に2度、行われます。

普譜(ふしん)とは、人々が力を合わせて道や水路を整備する恒例作業。
朝8時。区長が一日の作業分担を説明する。

道具と犬と軽トラへ乗り込み出発。

山から流れ出る泥が重い塊となり水路を塞ぐ寸前に。

生活や農作に欠かせない水路には、大王イワナも生息しているそう。

道具が不便なときは、手を使う。全身が山の色に染まっていく。

ブナの里山は小滝の宝。水を蓄え里を守る天然林であり、多様な生物の棲家。

集落の各家庭へ水を送る水路の分水口にも大量の泥・・消火栓も工夫次第でとても便利。

集落の中心エリアにある「ため池」と「銀杏の木」。

草刈り担当に続いて、フォーク担当がゆき、次いでスコップ担当へ。自然と呼吸がそろい、作業がはかどる。

ひつじ雲の下、秋の普譜を無事に終えた小滝。冬の間も地区中を清水が流れ、春までの安心して過ごすことができる。
【撮影地 長野県栄村 小滝集落について】
長野県の最北端に位置する「長野県栄村」。積雪量日本一(1945年7m85cm)を記録したこともある日本有数の深雪地帯で、日本の原風景が色濃く残る地域でもあります。「小滝」は栄村内に31ある集落のひとつ。日本一の大河である千曲川(信濃川)沿いに14戸の家々が佇む小さくも美しい集落です。
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