Hachi Medida

#6 小さな決断は、AIで代替しよう

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日々進化するAI。
ものすごく便利な部分もありつつ、どんなふうに使っていけると良いのか?
衣・食・住といった「暮らし」につながる観点で、個人的な活用シーンや得られた気づき、世の中の「暮らし」に関わるAI活用事例などを発信する連載コラム。

vol.6は、衣服選びでのAI活用についてお話します。


 

こんにちは。杉さんです。

3月も末になり、4月からは新しい生活が始まる方もいらっしゃるのではないかと思います。またお子さんがいらっしゃる方は、卒園式や入園式などもあるかもしれません。イベントごとが重なると普段よりも忙しいと感じることが多くなりますが、このようなライフイベントで心労が溜まるのは必要不可欠としても、何かもう少し工夫できないものでしょうか?

今回はその辺りの考えを述べたいと思います。

はじめに:クローゼットの前でのフリーズタイム

子供がいる家庭の朝は、まさに戦場です。 特に小さなお子さんがいる家庭なら共感していただけるはず。さあ出発というタイミングで「ごはん食べない!」「この服やだ!」とイヤイヤが始まったり、急に牛乳をこぼしたり……。

そんな中、自分の支度もしなければなりません。ようやくクローゼットを開けて、自分の服を選び始めるタイミングで、なぜか手が止まってしまいます。 「今日は少し肌寒いかな?」「前のアポもこれ着ていたっけ?」、人によっては「保育園の送りで自転車に乗るから、このスカートは無理だな…」と思うこともあり得ます。

子供対応で脳のリソースを使い果たした後に、自分のコーディネートという「決断」を迫られるが、時計の針は無情に進んでいく。この数分間が、どれほど精神を削ることか。結局、いつもと同じような「無難な組み合わせ」をひっ掴んで家を飛び出し、駅の鏡を見て「あ、今日もこれにしちゃってたな…」と少しハッとする。そんな経験、ありませんか?

私たちは、一説によると1日に約35,000回もの意思決定をしていると言われています。仕事での重要な判断も、コンビニでどのお茶を買うか選ぶのも、脳にとっては同じ「決断」というコストを支払う行為。朝のバタバタでこの「決断の貯金」を使い果たしてしまうと、仕事が始まる頃にはもうクタクタ、なんてことになりかねません。

ジョブズが避けた「脳のコスト」という考え方

かつて、Appleのスティーブ・ジョブズは、毎日同じ黒のタートルネックにジーンズ、スニーカーというスタイルを貫いていました。それはファッションへのこだわり以上に、「意思決定の回数を減らす」ためだったと言われています。

決断には、エネルギー(意志力)を消費します。本当に重要な意思決定やクリエイティビティのために、些細な選択を極限まで排除する。それはある種のストイックで、合理的な生き方です。

でも、なかなかジョブズのようにはなれません。 「毎日同じ服」では味気ないし、季節の移ろいに合わせておしゃれを楽しむことも、旬の食材を見て「今夜は何を作ろう?」とワクワクする気持ちも重要です。けれど、その「迷う時間」が積み重なって、本当に向き合いたい子供との時間や、自分を労わる時間を削っているとしたら——。

そこで私は、AIにある「提案」を任せてみることにしました。

私の「こだわり」をAIに教えてみた

私には、自分なりのファッションの「着地」が多分あります。 例えば、「上半身が白の無地なら、ボトムスは黒」。 「このお気に入りの帽子を被るなら、このワイドパンツ」。

こうした自分の中にある“マイルール”をAIに覚えさせてみます。


 “私の毎朝のコーディネートを手伝って。私の好みは『白のトップスなら黒のパンツ』『帽子を被るなら太めのパンツ』『自転車に乗れるスタイル』です。 今日の天気(20度、晴れ)と、午後のカフェでの打ち合わせという予定に合わせて、私のルールに沿ったコーデを3つ提案して”

 “私の毎朝のコーディネートを手伝って。私の好みは『白のトップスなら黒のパンツ』『帽子を被るなら太めのパンツ』『自転車に乗れるスタイル』です。 今日の天気(20度、晴れ)と、午後のカフェでの打ち合わせという予定に合わせて、私のルールに沿ったコーデを3つ提案して”


すると、AIは一瞬で答えてくれます。 「今日は晴れて温かいので、白のTシャツに黒のテーパードパンツはどうでしょう? ストレッチ素材なら自転車も楽ですし、ジャケットを羽織れば打ち合わせもバッチリです」

AIに決められているのではなく、「自分の中にある正解を、AIが最短ルートで引き出してくれる」ような感覚です。ちゃんと調べてないですが、こうした機能を精度高く提供するAIサービスも既にあるかもしれません。

「重要ではない意思決定」を代替させるメリット

私たちがAIに意思決定を代替させる目的は、決して「楽をすること」だけではありません。「自分にとって本当に重要な決断に、100%の熱量を注げるようにすることで、結果的に“生活の質が向上させる”」ためです。

AIは、過去の膨大なデータや、私たちの好みのパターンを整理するのが得意です。

  • 食: 「15分でできる、子供が喜ぶ献立」を冷蔵庫の余り物から出す。

  • 服: 天気やスケジュールに合わせて、一番自分が心地よくいられる服を選ぶ。

  • 住: 部屋の湿度や体調に合わせて、最適な空調や照明をセットする。

これらをAIに委ねることで、私の脳には「余白」が生まれました。 「何を着ようか」とクローゼットの前で悩むエネルギーを、「子供のイヤイヤに寄り添う余裕」や「今日会う人とどんな会話をしようか」という思考に回せるようになったのです。AI共創・共生時代だからこそ得られるサステナブル快適な暮らし方ですよね。

 

AIを「自分色」に染めていくプロセス

最近のAIは、一度伝えた好みを、次回からの提案時も活かしてくれます。

例えば、“これから私の専属コンシェルジュになって。私は酸味の強いコーヒーが好きで、夕食は15分以内で作れるものが理想。この好みを覚えておいて、これからの提案に反映させてね”と事前にインプットしておく。こうしてAIを「自分色」に染めていくプロセスは、どこか新しいパートナーを育てるような楽しさがあります。使えば使うほど、私のことを理解し、私の「決断のショートカット」を助けてくれる相棒になっていくのです。

「サステナブル」というと、物や環境を大切にすることをイメージしがちですが、AI共生が一般的になるにつれて、「本来使うべきところエネルギーを正しく使える」ようになることも、「QOL(Quality of Life)の向上〜持続可能で健康的な暮らし」に繋がるはずです。

もし、あなたが朝のバタバタや日々の小さな選択に疲れを感じているなら、まずは一つだけ、AIに相談してみてください。 「私らしい決断」のヒントをAIに預けることで、あなたはもっと、あなた自身のために時間を使えるようになるはずです。

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杉さん

40代パパ。広告制作会社・広告代理店の海外駐在を経て、事業会社でToB向けに事業開発・マーケティング支援や、社内でAIを活用した生産性改善のほか新規サービス開発をリード。個人でもWEBマーケや事業コンサル・イベント企画運営などの事業を展開。Web3.0周りの勉強中。

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